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クレームブリュレやプリンとの違い、教えます!
人気の新感覚スイーツ「カタラーナ」
12月は心おどるイベントが目白押し!家族や友達とクリスマスを過ごしたり、会社の仲間と忘年会を開いたり、年末にふるさとへ帰省したりと、さまざまな予定を立てている方も多いのではないでしょうか。多くの人と会う機会が多いこの時期は、ちょっとした手土産・ギフト選びにも迷ってしまいますよね。
そんな時におすすめなのが、人気の新食感スイーツ「カタラーナ」です。クレームブリュレよりも濃厚で、プリンよりもパリッと食感。両方をいいとこどりした欲ばりな美味しさは、ハレの日の気分をぐっとアゲてくれます。ということで、今回はカタラーナの魅力について深掘りしてみました。
![カタラーナ](/wp-content/uploads/2024/12/catalana02.jpg)
1.カタラーナとはどんなお菓子?
【発祥】
カタラーナは、スペインのカタルーニャ地方に起源を持つ伝統的な洋菓子です。本国スペインでは「クレマ・カタラーナ(カタルーニャ風クリーム)」という正式名称で呼ばれ、毎年3月19日の「聖ヨセフの日※」に食べられています。フランスのクレームブリュレの原型とも言われており、ヨーロッパではよく知られたスイーツです。
一説によると、カタラーナは思わぬ失敗から誕生したものだと伝えられています。ある時、カトリック修道院のシスターたちが司教をもてなそうとプリンを作りましたが、うまく固まらずトロトロになってしまったそう。そこで、コーンスターチを加えて固さを調整しようとしたのがカタラーナの始まりと言われています。
※イエス・キリストの養父ヨセフを祝う記念日。スペイン語では「サン・ホセの日」。
![スペイン グエル公園から見たカタルーニャの街並み](/wp-content/uploads/2024/12/catalana03.jpg)
【作り方・味と食感】
カタラーナの作り方は、卵と砂糖を混ぜ合わせたベース生地に、コーンスターチのような粉類を入れるのが大きな特徴です。このベース生地に牛乳、柑橘系フルーツの果皮、シナモンなどを加え、とろみがつくまで鍋で煮ることで、ねっとり濃厚なカスタードクリームに仕上がります。
カスタード生地の表面に砂糖をまぶし、バーナーでこんがりキャラメリゼ(加熱して焦げ目をつけること)したら出来上がり。外はパリパリ、中はとろ〜りなめらかな2つの食感が楽しめます。できたての温かい状態はもちろん、一度冷凍したものをアイス感覚で味わったり、お好みで半解凍にするのもおすすめです。
![クレマカタラーナイメージ画像](/wp-content/uploads/2024/12/catalana04.jpg)
2.カタラーナ・クレームブリュレ・プリンの違い
はじめに「カタラーナは、クレームブリュレとプリンのいいとこどり」と書きましたが、この3種類のスイーツは見た目がとてもよく似ています。しかし、詳しく調べてみると、発祥の地や使う材料、作り方、食感などにそれぞれ違いがあることがわかりました。
ここからは、似ているようで実は違う、カタラーナとクレームブリュレ、プリンの違いを比較してみましょう。
| クレームブリュレ
![クレームブリュレイメージ画像](/wp-content/uploads/2024/12/catalana05.jpg)
【発祥】
クレームブリュレはフランスで誕生した洋菓子です。「焦がしたクリーム」を意味する名前の通り、カスタード生地の表面に砂糖をまぶし、バーナーであぶってカリカリに焦がすのが特徴。冷凍保存が可能で、調理の仕上げにキャラメリゼする点はカタラーナと同じですが、材料と作り方は大きく異なります。
【作り方・味と食感】
クレームブリュレは卵と砂糖、牛乳、生クリーム、バニラから作ります。カタラーナとの違いは、主な原料に生クリームを使い、天板にお湯をはったオーブンで蒸し焼きにすること。オーブンでじっくり加熱するため、カタラーナに比べて軽くなめらかな口あたりに仕上がります。
また、柑橘系フルーツの果皮でほんのり爽やかに香りづけするカタラーナに対し、クレームブリュレはバニラで甘く華やかな香りをつけるのが特徴。味わいも生クリームがメインのため、カタラーナよりややコクのあるものが多いようです。
| プリン
![カスタードプリンイメージ画像](/wp-content/uploads/2024/12/catalana06.jpg)
【発祥】
プリンはイギリスで産声を上げ、フランスで現在のような形が確立されました。正式名称は「カスタード・プディング」。私たち日本人にも非常になじみ深いお菓子です。
プリンのルーツについて、さらに詳しい情報が知りたい方は、こちらも合わせてお読みください。
【作り方・味と食感】
カタラーナやクレームブリュレと同じく、卵、砂糖、牛乳などを使用して作りますが、焼いたり、蒸したり、ゼラチンで冷やし固めたりと、ほかの2種類のスイーツに比べて、さまざまな調理法があります。カスタードの表面はキャラメリゼを行わず、ぷるんと柔らかい生地にカラメルソースをかけて食べるのが一般的。口あたりも、カタラーナやクレームブリュレより軽めなのが特徴です。
3.おもてなしやパーティーにも!種類豊富なカタラーナ
最近では、通常のベーシックなカタラーナに加えて、いちご、キウイ、オレンジなどのフルーツをのせたもの、チョコ、コーヒー、抹茶、ナッツ、チーズ類などをトッピングした商品も増えています。きれいなクリーム色のカスタード生地に、彩り豊かな食材がのったカタラーナは、おもてなしやパーティーなどのシーンにもばっちり映えます!さまざまな種類の中から、お好みのフレーバーを選ぶのも楽しいですね。
4.カタラーナと相性の良い飲み物
おやつやデザートを楽しむ際に、押さえておきたいのがドリンクとのペアリング。カタラーナの場合は、濃厚な口どけとまろやかな甘みを引き立ててくれる飲料が特におすすめです。たとえばコーヒー・紅茶・アルコール類なら、次のようなポイントに気をつけて選びましょう。
【コーヒー】
ビターなブラックコーヒーは、カタラーナの濃厚な風味を引き立たせる効果があります。特にエスプレッソやカフェ・アメリカーノのようなシンプルな味わいのものがよく合います。
【紅茶】
ダージリンやセイロンなど、爽やかでフルーティな香りの紅茶をストレートで飲むのがおすすめです。カタラーナの濃厚さをすっきりとバランスよく引き締めてくれます。
【アルコール類】
すっきり軽やかな飲み口のワインやリキュールを、ジンジャーエールで割ったカクテルがおすすめ。ショウガのほのかな辛みが、カタラーナの甘みをほどよく引き締めてくれます。
![どの飲み物にしよう???](/wp-content/uploads/2024/12/catalana07.jpg)
《出典元・参考文献》
プロから学ぶ簡単家庭料理 シェフごはん「クレマカタラナ 高森 敏明シェフのレシピ」
https://chefgohan.gnavi.co.jp/detail/4279/