2026.04.11

ドリップのコツや適温、コーヒー豆の保存法、使用済み粉の再利用など、お役立ち情報満載!コーヒーを美味しく楽しむ【中級編】

みなさんはおうちでコーヒーを飲む時、いつも何となく淹れていませんか?コーヒーはいくつかのポイントをおさえておくだけで、驚くほど味に差がつくんです。「第1回目」はコーヒーの産地や焙煎度による味の違い、ドリップに必要な道具や淹れ方などの基本情報をご紹介しました。2回目となる今回は、コーヒー豆の挽き方やドリップコーヒーの淹れ方のコツ、最適なお湯の温度、使用済みコーヒー粉の活用法、コーヒーを使ったアレンジレシピなど、実践的な内容について掘り下げていきます。それでは「コーヒーを美味しく楽しむ【中級編】」の始まりです!

コーヒーをおいしく楽しむ

1.コーヒー豆の挽き方|挽き目の種類によって味に違いが生まれる

コーヒーの引き方

【コーヒーを挽く理由】

そもそもコーヒー豆を挽くのはなぜでしょうか?それは「コーヒーの成分を抽出しやすくするため」。豆を粉状に細かくすることで、お湯と接する面を増やし、成分を出しやすくしているのです。

【コーヒーミルで挽く手順】

手動のコーヒーミルで豆を挽く場合は、一定のリズムでハンドルを回しながら、コーヒーの粒度(りゅうど:細かさのこと)が均一になるように心がけましょう。早く回しすぎると、熱を発して香りが逃げたりエグみが出やすくなるので、ゆっくり丁寧に回すのがポイントです。

【挽き目の種類】

コーヒー豆には「細挽き・中挽き・粗挽き」といった5種類の挽き方(挽き目、挽き具合)があり、挽いた豆の粒度によって味が大きく変化します。たとえば同じ種類、同じ焙煎度のコーヒー豆でも、挽き方次第で飲んだ時の印象が違ってくるのです。さらにペーパードリップやネルドリップなどの抽出方法や淹れ方によっても、おすすめの挽き方は変わってきます。知れば知るほど奥深い「挽き方」「粒度」別の特徴を見てみましょう。

|極細挽き

きめ細かいパウダーのような見た目で、粉糖〜上白糖くらいの粒度。一粒一粒がとても細かく、渋みや苦みが強く出やすいので、じっくり時間をかけて抽出する方法には向いていません。短時間でサッと抽出できるエスプレッソなどに適しています。

コーヒー挽き目の種類ー極細挽き

|細挽き

サラサラとしたパウダー状で、上白糖〜グラニュー糖の中間ほどの粒度。極細挽きの次に濃いめの味わいになります。あえてのペーパードリップで、コクと苦みを楽しむのもアリです。

コーヒー挽き目の種類ー細挽き

|中細挽き

最もポピュラーな挽き方で、粒度はグラニュー糖程度。クセがなく飲みやすい味わいのため、迷った時は中細挽きがおすすめです。一般家庭でもよく使われているペーパードリップやコーヒーメーカーなどを使った抽出に向いています。

コーヒー挽き目の種類ー中細挽き

|中挽き

粒度はやや粗めで、グラニュー糖〜ザラメの中間くらい。苦みの少ない、すっきりとした味わいで人気があります。ネルドリップやサイフォン、フレンチプレス、水出しコーヒーなど、時間をかけて抽出する場合に適しています。

コーヒー挽き目の種類ー中挽き

|粗挽き

ザラメほどの大きな粒で、最も粗い挽き方です。苦みが少なく、さっぱり爽やかな味わいが特徴。粒が大きく抽出されにくいので、パーコレーターのような目の粗い金属製フィルターで抽出するのがおすすめです。

コーヒー挽き目の種類ー粗びき

2.コーヒー豆の分量|使用量によっても味は変化する!自分好みの量に調節しよう

コーヒー豆は挽き方だけでなく、淹れる際の分量によっても味が変化します。ちなみにコーヒー1杯分(約150CC)は、メジャースプーン1杯(10〜12g)がおおよその目安。豆の量を増やせば、コクと苦みが強まり濃厚な味わいになります。反対に豆の量を減らせば、苦みと酸味が弱まり、すっきりとした味わいに。お好みで豆の量を調整して、ベストの美味しさを導き出しましょう。

3.おうちでできるコーヒーの抽出方法|ハンドドリップからコーヒーマシンまで、淹れ方を選んで自分だけの味を見つけよう

前回の基本編では、最も一般的なペーパードリップによる抽出方法をご紹介しましたが、コーヒーにはそのほかにもさまざまな淹れ方があります。主な抽出方法とそれぞれの特徴をまとめてみました。

ペーパドリップコーヒー

【ペーパードリップ】

手軽にコーヒーを淹れられて、初心者にもおすすめの抽出方法。詳細は第1回目の「3.ドリップコーヒーとは?インスタントコーヒーやエスプレッソとの違い、必要な道具&淹れ方の手順【基本編】」をご参照ください。

ネルドリップコーヒー

【ネルドリップ】

片面または両面が起毛した「フランネル」と呼ばれる布をフィルターに使う抽出方法。ペーパーよりも目が粗く、コーヒーの微粒子が通り抜けるため、まろやかでコクのある味わいに。油分も抽出されるので、甘みのあるコーヒーに仕上がります。ネルフィルターは使用前に湯通し、使用後も煮沸して水に浸しておく必要があります。
※ネルドリップについては、次回さらに詳しい情報を掲載予定です。

【エアロプレス】

空気の圧力を利用して、短時間で抽出する淹れ方。エアロプレスは2000年以降に開発された比較的新しい抽出器具です。コーヒーの粉とお湯を入れ、撹拌してなじませた後、上から両手でゆっくり押し出すようにして抽出します。抽出にはある程度の力が必要ですが、軽量で持ち運びしやすいため、アウトドアでコーヒーを飲みたい時などに便利です。

サイフォン

【サイフォン】

フラスコ内の水を沸騰させ、気圧の変化を利用して、お湯を移動させながら抽出する方法。ロートの中でコーヒーの粉とお湯を一定時間浸してじっくり抽出するため、味がブレにくくすっきり柔らかい口あたりになります。見た目のインパクトもあり、コーヒーの抽出過程が視覚的にも楽しめるので、喫茶店でもよく使われています。

コーヒーメーカー

コーヒーメーカー】

コーヒーと適量の水をセットするだけで、気軽に本格的なコーヒーが淹れられるマシン。全自動タイプなら、豆を挽く〜淹れる段階まですべて自動で行ってくれます。挽き加減や味を選択できるマシンもあるので、自分好みの美味しさが手軽に味わえます。

水だしコーヒー

【水出しコーヒー】

お湯ではなく水で抽出する淹れ方。「水淹れコーヒー」「ウォータードリップ」「コールドブリュー」などとも呼ばれます。コーヒーバッグを水に漬け込み抽出する手軽な方法と、専用ポットでコーヒー粉に冷水を1滴ずつ落としていく点滴抽出法の2種があります。いずれも加熱せずにじっくり時間をかけて抽出することで、すっきり雑味のないコーヒーに仕上がります。

フレンチプレス

【フレンチプレス】

ティーポットのような形状のフレンチプレスは、別名「コーヒープレス」「カフェプレス」とも呼ばれています。日本では「紅茶を抽出する道具」の印象が強いですが、もともとはフランスで開発されたコーヒーの抽出器具。金属フィルターの付いたガラスポットにコーヒー粉を入れてお湯を注ぎ、数分間抽出するだけで、簡単にコーヒーが淹れられます。テクニックいらずでコーヒー豆本来の味をそのまま抽出できる点が魅力です。

パーコレーター

【パーコレーター】

キャンプなどのアウトドアにも活躍するパーコレーターは、蒸気圧を利用してコーヒーを抽出する器具。外見はシンプルなポットですが、中にはコーヒー粉を入れるバスケットとお湯を吸い上げるための管が内蔵されています。蒸気圧によって管がお湯を吸い上げ、コーヒー粉とお湯が接触することで抽出される仕組み。粉とお湯の接触時間が長いので、深煎りの豆を粗挽きにしたものとよく合います。

エスプレッソ

【エスプレッソ】

イタリア生まれの抽出方法。専用マシンで圧力をかけ、素早く抽出することから、ラテン語の「exprimere(押し出す、絞り出す)」が転じて「エスプレッソ」と呼ばれるようになったそうです。エスプレッソには「注文を受けて素早く作る」という意味合いもあり、これが語源になったという説も。圧力をかけながらお湯とコーヒーに含まれる油分を乳化するため、独特の旨みと香り、とろりと濃厚な泡立ちが生まれます。

4.ドリップコーヒーに最適な湯温|抽出に適した温度から、ホットコーヒー・アイスコーヒーの飲みごろまで解説

【コーヒーは抽出時のお湯の温度によって味が変わる】

美味しく入れたコーヒーイメージ

コーヒーは温度帯によって抽出される成分の量が異なるため、淹れるお湯の温度によっても味が変わってきます。たとえば高温で抽出されたコーヒーは、香り高くしっかりとした味わいに。低温で抽出されたコーヒーは、甘い香りやフルーツのような酸味が出やすくなります。

【抽出の温度が高すぎたり、低すぎたりすると味はどうなる?】

お湯の温度が高すぎると、苦みやエグみが強く出てしまい、焦げたような風味になるおそれが。かといって、温度が低すぎても成分が充分に抽出されず、薄味になってしまいがち。美味しいコーヒーにこだわるなら、温度管理にもしっかり気をつけましょう。

【ドリップに適したお湯の温度は?】

ドリップコーヒーの適温は約90〜95℃と言われています。コーヒーを淹れる際はお湯が沸騰した後、気泡の落ち着いたタイミングがベスト。この温度帯ならコーヒー豆の成分がほどよく抽出され、苦み・甘み・酸味のバランスが整った味と香りが楽しめます。ドリップ以外の淹れ方でも、90〜95℃くらいのお湯で抽出するのがおすすめです。

【ホットコーヒーの飲みごろって何度くらい?】

ホットコーヒーが美味しく飲める温度は約70℃前後とされています。舌が熱く感じない上に、適度な風味も楽しめるからです。とはいえ、熱さの好みは人それぞれ。温度帯によって変化するコーヒーの味の違いをまとめてみましたので、おうちでコーヒーを淹れる時の参考にしてみてくださいね。

  • ●78~75℃:淹れたての温度で、香りを楽しむのに適しています。
  • ●75~70℃:抽出から少し経った温度。味と香りがバランス良く感じられます。
  • ●70~65℃:ぬるいと感じる手前の温度。コーヒーの余韻が楽しめます。

【アイスコーヒーの飲みごろって何度くらい?】

アイスコーヒーイメージ

アイスコーヒーの飲みごろは約5℃前後。ドリップコーヒーを冷蔵庫や氷で急冷すると効率的に冷やすことができます。一般的な冷蔵庫内の温度は3〜6℃に設定されていることが多いですが、頻繁に扉を開閉しているとアイスコーヒーの温度が若干高くなります。また常温のグラスに注ぐと、さらに温度は高くなります。よく冷えたアイスコーヒーを味わいたい方は、少し低めの約2〜4℃まで冷やしておくと、飲む直前に適温になるのでお試しを。保冷性の高いタンブラーやコップなどで冷たさを保つのも良いかもしれません。

5.コーヒー豆の賞味期限と保存方法|開封後どれくらいで飲み切るべき?高温多湿や紫外線を避けて鮮度を保つ

コーヒー豆の保存瓶

【空気・湿気・紫外線から守る】

コーヒー豆は油分が多く、空気にふれて酸化が進むと、雑味やエグみが出てしまいます。湿気にも弱いので、ジメジメした場所に長期間置いておくと酸味しやすくなります。また紫外線の光によって温度が上がると、劣化も早まるので要注意!紫外線は太陽光だけでなく、蛍光灯にも含まれます。コーヒー豆を購入したら、遮光性のあるホーロー容器やキャニスター、アルミバッグなどに入れて冷暗所で保管しましょう。

【美味しく飲める期間はどれくらい?】

コーヒーは豆や粉、開封済みかどうかによっても、美味しく飲める期間が変わってきます。コーヒー豆は表面積が多いほど酸化しやすいので、お店で購入する時は粉より豆の状態を選んだ方がベター。おおまかな賞味期間の目安は次の通りです。

  • ●未開封のコーヒー豆
    アルミ袋に入った状態で1ヶ月〜1年程度ですが、なるべく早めに飲み切ることをおすすめします。
  • ●開封済みのコーヒー豆
    約1ヶ月以内が基本ですが、保管場所に応じて期間は前後します。
  • ●開封済みのコーヒー粉
    約2週間が目安。粉で購入する場合は期間内に使い切れる分だけを買いましょう。

【長期保存には冷凍庫がおすすめ】

温度・湿度が一定の低さで、紫外線も防げる冷凍庫はコーヒー豆の長期保存に適しています。真空状態でしっかり密閉すれば、常温の時より化学変化が起こりにくくなり、劣化を遅らせることができます。ただし、やり方を間違えるとかえって劣化が早まってしまうおそれも。コーヒー豆を冷凍保存する際の注意点をご紹介します。

|匂いがコーヒー豆に移るのを防ぐ

コーヒー豆は多孔質で、他の食材の匂いを吸収しやすい性質があります。一緒に保存している食品の匂いが移らないように、容器や袋に密閉しましょう。

|冷凍の状態でコーヒー豆を挽く

冷凍保存した豆でコーヒーを淹れる場合、凍ったままの豆をミルで挽きましょう。コーヒー豆の劣化を抑えつつ、挽いた時の熱を抑えて香りを飛びにくくすることができます。

6.使用済みコーヒー粉(グラウンズ)の活用法|消臭・肥料・虫除けなどに再利用

みなさんはコーヒーを淹れた後に出る使用済みの粉、いわゆる「コーヒーかす」をすぐに捨てていませんか?実はコーヒーかすには、さまざまな活用法があるんです。日常生活に役立つコーヒー粉の再利用法をお教えします!


【コーヒーかすは乾燥させておく】

水分を含んだコーヒーかすはカビが生えやすいので、事前に乾燥させておく必要があります。ベランダや窓辺など日当たりの良い場所に紙を敷き、コーヒーかすを平らに広げて天日干しすると、サラサラに乾かすことができますよ。
フライパンや鍋にコーヒーかすを入れ、ゆっくり弱火で煎る方法もあります。さらに時短で乾かしたい場合は、電子レンジでラップをかけずに1〜2分ほど温めるのが効率的。加熱中にいったんレンジを止めて混ぜながら乾かすと、ムラなくきれいに仕上がります。

【消臭・脱臭剤に活用】

乾燥させたコーヒーかすを不織布やガーゼに包んだり、フタの空いた容器に入れておくだけで消臭・脱臭剤になります。消臭効果は1ヶ月ほど続きますが、雨などで濡れた場合は2〜3日で交換するようにしましょう。コーヒーかすは酸性のため、アルカリ性であるアンモニアの成分を吸着・中和すると言われています。トイレやキッチンのゴミ箱付近に置いておけば、気になる匂いを和らげてくれますよ。

【肥料・堆肥に活用】

多孔質なコーヒーには、土壌の通気性を良くしたり、植物の成長を促す効果があると言われています。家庭菜園や植物の鉢植えなどに入れておくだけで、肥料・堆肥として役立ちます。肥料として活用する場合、コーヒーかすは必ず発酵させてから使うようにしましょう。庭などにそのまま撒いても効果はないのでご注意を。発酵の手順は以下の通りです。

コーヒーかすを肥料として使用

|コーヒーかすの発酵手順

  1. ①ガムテープで底を固定した段ボールの中に、新聞紙2〜3日分を敷き詰めます。新聞紙は漏れ防止のため、底だけでなく側面もカバーするように大きく広げてください。
  2. ②①の段ボールに腐葉土を7割ほど入れ、乾燥させたコーヒーかすを混ぜ入れます。
  3. ③毎日軽く混ぜて中に空気を取り込み、充分に発酵したら出来上がり。肥料にふれた時、ほんのり温かみがあれば発酵が進んでいる証拠です。発酵の際、段ボール上部は雨や虫などが入らないよう、タオルなどで覆いましょう。段ボールの下には台などを置き、通気性を確保します。

【虫除け・防虫対策に活用】

コーヒーの香りには、アリやナメクジ、蚊などの害虫除け効果があるとされています。家の周囲や外壁近くの地面にコーヒーかすを撒けば虫除け対策に。キャンプのようなアウトドアでも、耐熱皿などに円を描くようにコーヒーかすを撒いて火で焚くと、蚊取り線香の代用品として使えます。

7.コーヒーを使ったアレンジレシピ|簡単コク旨コーヒーゼリー

ゼラチンを加えるだけで、簡単に作れるコーヒーゼリー。黒糖をたっぷり入れることで、甘みとコクがプラスされ、さらに美味しく仕上がります。

コーヒーゼリーアレンジレシピ

【材料(2人前)】

  • ・チモトコーヒー レギュラーコーヒーセット 20 ~ 25g
    (コーヒー液は250 ~ 300ml目安)
  • ・粉末ゼラチン 5g前後
  • ・牛乳 70ml
  • ・IPPIN種子島産黒糖 適量(砂糖でも可)

【作り方】

  1. ①ハンドドリップもしくはコーヒーメーカーでコーヒーを抽出する。
    通常より1.2~1.5倍ほどの濃さで抽出するのがポイント。
  2. ②コーヒーが熱いうちに粉末ゼラチンを加え、よくかき混ぜてゼラチンを溶かす。
  3. ③②を人肌くらいに冷ましたらコップに注ぎ、冷蔵庫で1時間ほど冷やし固める。
  4. ④固めたゼリーを太めのストローでくずし、牛乳を注いで黒糖をほぐし入れる。
    (黒糖の方が、コクと深みが出ます)
  5. ⑤お好みでレモンの輪切りを添えたら完成。

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《出典元・参考文献》

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